超ときめき♡宣伝部/「超最強」
──“かわいい”の奥にある、まっすぐなエネルギー
「スマホのカメラロールなんてどうせ私ばっかでしょ!?」
というフレーズ、音源から始まるショート動画が今、SNSを中心に話題沸騰中の“推し活共感ソング”「超最強」。
アイドルグループ「超ときめき♡宣伝部」の楽曲「超最強」は一度聴けば忘れられない“超かわいい”という言葉が連呼される曲。そこに込められたメッセージは、単なる可愛さの押し売りではなく、「自分をもっと好きになりたい」「誰かにちゃんと見てほしい」という、現代の自己肯定と承認欲求が重なった思いです。
「かわいいって言って!」はワガママじゃない
「超最強」は、推し活・恋愛・自己表現など、1曲だけでさまざまな文脈で共感させる曲になっています。たとえばサビの一節、
超かわいいって言って! 最強かわいいって言って!
何回でも言って! ちやほやされた分
超かわいくなって 最強かわいくなるから
このフレーズには、「誰かに認められたい」という承認欲求と、「かわいくなってやる」という前向きに努力するというエネルギーが込められています。
自己肯定のようで、他者評価への依存にも見える──そんな複雑でリアルな現在の社会でしか感じない感情が、ポップなメロディにのせて軽やかに描かれているのです。
キュートだけじゃない“感情のリアル”
曲全体を通して目立つのは、「わたし、超最強!」と自信満々に歌う姿と、その裏にある不安や必死さのコントラストです。
たとえば、
スマホのカメラロールなんて どうせ私ばっかでしょ!?
むしろそうじゃなきゃ一生許さない!
という歌詞には、一見自信ありげに見える可愛さの裏に潜む独占欲や不安、切なさまでもがにじんでいます。
それを笑えるテンションに昇華しているのが、この楽曲の最大の魅力です。
自分の“好き”を叫べる場所
この曲がここまで多くの人に愛されている理由は、聴いた人が「これは私の気持ちだ」と自然に思えるからではないでしょうか。
恋に夢中な自分、誰かに見てほしい自分、かわいくなりたいと願う自分。
そのどれもを否定せず、むしろ「それでいい」と肯定してくれる──それが「超最強」という曲の本質なのです。
まとめ
「超最強」は、かわいさとエネルギー、そして不器用な願いをすべて詰め込んだ、令和の“自己肯定系”ポップソングです。
思わず口ずさみたくなるキャッチーなサウンドと、聴く人の心に寄り添う言葉たち。
この曲は、アイドルソングという枠を超えて、誰かの背中をそっと押してくれる応援歌になっています。
ぜひ一度サビだけでも聴いてみてください。きっと口ずさんでしまうことでしょう