ジョバイロ/ ポルノグラフィティ (2006)
── どこか遠い国の物語のようで、自分の心を見透かされたような一曲
ポルノグラフィティ『ジョバイロ』MUSIC VIDEO – YouTube
最初にタイトルを見たとき、あなたはきっと思ったはず。
「ジョバイロ」って何?
意味のわからない、初めて聞いた言葉。だけど、一度聴いたらもう戻れない…。
その歌詞とメロディに、心を奪われる人が今も後を絶ちません
☆“ジョバイロ”とは何なのか?
実は「ジョバイロ(Jóbaró)」という言葉には、明確な意味は存在しないとも言われています。
だが、それがいい!!
言葉の意味ではなく、“響き”と“感情”で心を揺さぶってくる。そんな部分が魅力的なんです…!
舞台はどこか異国。
登場人物は愛し合う二人…でも、そこにあるのは「別れ」の気配。
遠くを見つめるような歌詞と、哀愁を帯びたギターが、まるで映画のワンシーンのような情景を描きます。異国情緒あふれるイントロと、文学的でありながらリアルな歌詞。
情熱と諦めが交差する“愛の終わり”を、美しく、静かに描いています。
☆“一輪の薔薇”が“赤い蜥蜴”に変わる夜
胸に挿した一輪の薔薇が 赤い蜥蜴に変わる夜
冷たく濡れた舌に探りあてられた 孤独に慣れた心
美しいものが、醜く蠢くものへと変わる瞬間。
愛や憧れがいつしか執着に変わり、そこに気づいたとき、すでに心は“孤独に慣れていた”。
この一節が示すのは、愛と狂気のギリギリの境界線です。
☆愛の重さを宇宙で測るなら
宇宙の広さを記すとき 人は何で測るのだろう?
この想いを伝えるとき 僕はどんな言葉にしよう?
“想い”は目に見えない。重さも長さもわからない。
だからこそ、恋はもどかしい。
言葉にならないほどの想いを、なんとか歌にしようとする試みそのものが、この曲の核だ。
『ジョバイロ』は、ただの“切ないバラード”ではない。
それは、愛という狂気と、自覚という理性がせめぎ合う、純文学的な詩の結晶。
この曲を聴いて泣けるなら、あなたはきっと誰かを深く想ったことのある人だ──。
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