堕天/Creepy Nuts(2022)
林檎の木の下で、ふたりは堕ちた──
【MV】Creepy Nuts – 堕天(DATEN) – YouTube
Creepy Nutsが放つ「堕天」は、ただの恋愛ソングでもなく、ただのラップでもありません。
これはまるで、“堕ちる快楽”に酔いしれるふたりの物語。
禁忌・背徳・欲望・逃避・共犯関係──
すべてが混ざり合い、濃密で美しい堕落の音像として描かれています。
☆林檎とイチジク──聖書的モチーフが導く禁断の世界
「追い立てられてこんな次元へ」
「秘密を手にした イチジクの葉が右左」
ここで描かれるのは、まさに“現代版のアダムとイヴ”。
「林檎の木」「イチジクの葉」「堕天」というキーワードは、聖書の“楽園追放”を連想させます。
一度、知ってしまった快楽と知恵からはもう戻れない。
罪と知識の味を覚えた“ふたり”が堕ちていく先は、
楽園ではなく、摩天楼=現代のエデンのような都市の底。
☆サウンドは、堕ちてゆく心拍
Falling,falling 螺旋状に堕ちてゆく摩天楼に
今falling,falling 二人ぼっち気づかない カーテンコールにも
トラックはCreepy Nutsらしいクールでダークな質感。
ビートは重く、低く、まるで心の奥に潜っていくような没入感を持ち、R-指定のラップとDJ松永のビートが描くのは、“堕ちていく心の螺旋”。
夜の都会、クラブの片隅、ベッドルームの中――
どの場面にも溶け込む“堕ちる快感”が、この曲の音の正体です。
☆“堕ちる”ことが美しい
Creepy Nutsの「堕天」は、“恋”というよりも“共犯関係”。
正しさや健全さからは程遠いけれど、それでも誰よりも深く繋がってしまったふたりの歌です。
- 禁忌の先にある“快楽”
- 堕落の中にある“美しさ”
- すれ違わない“孤独な二人”
そうしたテーマを、クラブミュージックと文学的リリックで描ききるCreepy Nuts。
これはまさに、“現代の堕天使たち”のラブソングだ──
あなたのCreepy Nutsで好きな曲をぜひコメントしていってください!
「堕天/Creepy Nuts(2022)」への1件のフィードバック
– [ ] doppelganaerがすき!!