Either way/IVE

Either way/IVE

ーあなたの本当の自分はどんな人ですか?

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ユジン、ガウル、レイ、ウォニョン、リズ、イソ計6名からなるk-popアイドルグループ「IVE」。「I HAVE(自分を持つ)」といった意味を略してIVEと掲げ、歌声、ビジュアル全てを兼ね備え世界中のファンを魅了していることはご存知のことでしょう。そんなIVEが歌う代表的なバラード曲「Either way」は、なんとも考えさせれられる曲の一つです。

現代における評価

「Either way」は「どっちでもいい、なんだっていい」という意味で、歌詞を総称して端的にいうとすれば「他人から見た自分は本当の自分なのか」というIVEの中では珍しく哲学的要素が組み込まれている曲となっています。それが多くのDIVE(ファンの名称)を引き付けたことは間違いないでしょう。

近年はSNSという媒体を使っていとも簡単に世界中の情報を手に入れることができます。それと同時に、他人を簡単に評価できる環境にもなっていることは事実として残っています。その他人の評価は十人十色で、応援や肯定的なことをいう人もいれば、否定的な意見を述べる人もいます。そこだけでとどまればいいのですが、何よりもそれが本人の目にいい意味でも悪い意味でも届いてしまうというのが現代の仕組みです。

■全てが私

冒頭「誰かは私の話がむかつく、偉そう」「また誰かは私がすごく優しい、ばかみたいなくらい」と他人から見たIVEのメンバーたちに対する世間の声がそのまま歌詞となっています。アイドルに限らず、世間的に注目を浴びる人は肯定的な意見と同時に批判の的にもなる、、現代においての社会問題であることは間違いないでしょう。特に平均年齢がまだ若干20歳の彼女らにとって多くの評価、偏見が飛び交うというのはいくらアイドルが表で活動するからといってもストレスでしょう。普通はそれに対して反抗したくなる場面です。にも関わらず途中の歌詞で「誤解を生んだ沢山の私と話してみて、その全部が私なんだ」という全てを包み込んでいます。周りから見られてる自分も、自分が思っている、掲げている自分も何もかも自分なのだという表現が込められたこの歌詞でIVEの魅力がさらに伝わったことでしょう。

■性格タイプ診断が組み込まれたアナグラム

また、「あの子はIであなたはE、もういいよただVにしよう」といった世間で話題の性格タイプ診断の要素も組み込まれている楽曲はあまりありません。加えてすべてのアルファベットを並び替えてつなげると「IVE」という文字が浮かび上がります。楽曲を作詞した人によって、そして6人の魅力的な歌声によって奏でられる「Either way」。推しどころしかありません。

■ゆったりと単調なIVEの代表的バラード曲

音域はポップさが一切ないシックでどこか儚げにも感じます。曲調もゆったりとしたこの曲は気分が沈んだ日や静かな夜に思わず聴きたくなることでしょう。

鏡越しのあなた、周りから見たあなた、今のあなた、全て過去の積み重ねによってできたあなたなのです。すべてを包み込んだうえで、あなたが掲げる理想のあなたにたどり着いてほしいと思います。

Either way/IVE」への1件のフィードバック

  1. この記事を読んで、IVEの「Either way」という曲の持つメッセージの強さと、彼女たちの表現力に圧倒されました。IVEはビジュアルやパフォーマンスだけでなく、歌詞を通して深いテーマを伝える力を持った、まさに“今の時代を生きる象徴的なアーティスト”だと感じました。

    「他人の目に映る私は本当の私なのか」という問いかけは、SNS世代の私たちにとって非常にリアルで共感できる内容です。特に、「その全部が私なんだ」という歌詞には、どんな自分も受け入れるという強さと優しさがあり、心が救われる思いがしました。

    さらに、MBTIの要素を取り入れてグループ名「IVE」につなげるセンスの良さには驚かされました。こんなにも完成度が高く、かつ聴く人の心に寄り添ってくれる楽曲はなかなかありません。IVEというグループの持つ魅力と表現力の幅広さに、改めて感動しました。

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